雨の日の室内干しから考える家づくり
こんにちは。斉藤です。
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
今回のブログは、
[雨の日の室内干しから考える家づくり]
3回分の洗濯物で確かめた乾き方と翌朝の湿気と電気代 です!
雨が続くと、洗濯物がなかなか乾かない。昨日の分が残っているのに、今日の洗濯物も増えていく。
「明日の朝、着るものは大丈夫かな」と気になることはありませんか?

雨の日の洗濯は、干したあとも気になるものです (>_<)
私自身も、今年の梅雨にそんな経験をしました。自邸を建築中のため、当時は妻と子ども2人の4人で集合住宅に暮らしており、
洗濯物が乾かず、コインランドリーへ向かったのです。
ところが、乾燥機はすべて使用中。別のお店へ移動して、ようやく1台空いていました。
洗濯を終えるために、移動や待ち時間が増えてしまう。この負担を、家づくりで少しでも減らせないだろうかと思ったのでした。
そこで、弊社の基準住宅「SaiCLE」のモデルハウスで室内干しを実験してみることにしたのです (^_^)
今回は、洗濯3回分をすべて干し終えてから約5時間30分で乾燥を確認。
さらに、翌朝の湿気と、使った電力まで調べています。
[厚手の衣類も交えて梅雨の夜に干しました]
実験したのは、2026年6月26日から27日にかけて。雨が降り、記録上の外気の相対湿度は100%という日でした!
晴れた日の昼間ではなく、夕方から洗濯を始めています。
用意したのは、デニムパンツ3本、厚手のパーカー1枚、秋冬用のジャケット2枚。
さらにバスタオル6枚、タオル13枚、バスマット1枚、ベビーシーツ1枚です。
私たち家族の普段の洗濯量に近づけ、乾きにくい衣類も加えてみました。

洗う前の衣類とタオル類

3回分をすべて干した様子
7kgの洗濯機を3回まわし、すべて干し終えたのは午後8時ごろです。
竿いっぱいに並んだ洗濯物を見ていると、正直「本当に朝までに乾くのかな」と少し不安になりました (^-^;

デニムも、パーカーも、ジャケットも乾いていました。外はまだ雨です。
ここでいう約5時間30分は、最後の洗濯物を干し終えてからの時間です。
洗濯開始からでは約7時間15分で、先に干した衣類はその分長く乾かしています。
今回の条件では、夜に干した洗濯物が朝を待たずに乾いた。この結果に、家で洗濯を終えられる可能性を感じました。
[室内を冷やしすぎずに湿気を取り除く工夫]
もちろん、ただ干しておいただけではありません。
今回は、1階のエアコンを暖房、2階のエアコンを冷房にして運転しました。

1階の暖房

2階の冷房
どちらも6畳用で、設定温度は25℃です。
冷房で空気中の水分を取り除きながら、暖房で室温の下がりすぎを抑える。
再熱除湿の考え方を参考に、2台で温度と湿気を調整する実験です!
再熱除湿機能付きエアコン1台と、同じ仕組みや効率という意味ではありません。
暖房の風量は「弱」、冷房は「中」。シーリングファンに加え、扇風機とサーキュレーターを使って洗濯物に風を送り、
ランドリー室のキッチン側と廊下側のドアも開けました。24時間換気と浴室の排気も使っています。
冷房側のエアコンから出る水を集めると、採取した1時間で約1.15L。洗濯物だけから出た水とは限りませんが、
除湿が働いている様子も確認できました。
つまり今回は、住宅の断熱・気密に加えて、空調、換気、空気の流れの基本を組み合わせた結果です。
ここがポイント。「高気密高断熱であれば、どんな干し方でも同じ時間で乾く」ということではありません。
[洗濯物から出た湿気は翌朝どうなったか]
洗濯物が乾いても、その水分が室内に残り続けたら気になりますよね。
そこで、ランドリー室だけでなく、リビング、キッチン、2階の子ども部屋と寝室の計5か所で温度と湿度を記録しました。
モデルハウスの測定位置。赤い丸が測定地点です。

1階

2階
室温による湿度の見え方の違いを避けるため、今回は「空気に含まれる水蒸気の量」に換算して比べました。
専門的には重量絶対湿度といい、乾いた空気1kgに含まれる水蒸気をgで表します。

洗濯物から水分が出るため、一時的には増えました。
ただ、翌朝には、測った5地点の平均が洗濯前とほぼ同じ水準に戻っています。
ランドリー室だけを見て終わりにしなかったことで、ほかの部屋の変化も確かめられました。
なお、乾燥を確認した午前1時30分以降も、2台のエアコンは風量を下げて運転を続けました。
これは、その運転を含めた結果です。数値は測定した5地点の平均となります。
[家全体で使った電力も確認しました]
「エアコンを2台動かすと、電気代はどうなるの?」という点も気になると思います!私は大変気になります (>_<)
6月26日午後4時から翌朝6時まで、約14時間のモデルハウス全体の消費電力量は、11.926kWhでした。
今回は1kWhあたり27.71円で計算し、約330.5円という換算額になりました。

検証時の電力記録。合計11.926kWh、当時の試算単価による換算額は約330.5円。
この数値には、エアコン2台だけでなく、洗濯機3回分、冷蔵庫、照明、パソコン、テレビ、換気・空気清浄設備、送風機器なども含まれています。
室内干しだけの電気代でも、約5時間30分だけの金額でもありません。
また、消費電力量を一定単価で金額に置き換えた目安であり、基本料金や太陽光発電の自家消費などまで反映した実際の請求額ではありません。
乾燥機1回分の費用とは、対象も時間も違うため単純には比較できません。
今回確かめられたのは、この使い方をしたとき、家全体でどれくらい電力を使ったかということ。
乾き方と併せて記録することで、暮らしの提案を考える材料になります。
[雨の日の洗濯を家づくりの相談に]
乾燥機を使う方法も、室内に干す方法も、暮らしに合うものを選べばよいと思っています。
今回私が確かめたかったのは、雨が続く日にも、家の中で洗濯を終えられる環境をつくれるかということでした。

乾燥を確認して畳み終えた洗濯物。厚手の衣類とタオル類も、ひと通り片づきました。
洗濯のために出かける時間が減れば、その分、家でひと息つけるかもしれません。
「明日の朝までに乾くだろうか」と気にする時間も減らしていきたい!
私にとって、住宅性能を確かめる理由のひとつは、こうした日々の負担に応えたいからです(^_^)
斉藤建築工業の注文住宅でも、洗濯する時間帯や家族の人数、干す量を伺いながら、間取りと室内環境を一緒に考えていきたいと思っています。
干しやすい場所に加え、乾くまでのことも考える。
モデルハウスで得た知見を、その家族の住まいづくりに活かしていきます。
今回の結果は、モデルハウスでの一回の実験です。洗濯量や干し方、天気、空調の使い方で変わりますし、
実際に暮らせば調理や入浴などの影響も加わります。今後も、条件を変えて確かめていきます。
雨の日の洗濯で困っていることも、家づくりのご相談の際にぜひお聞かせください。
詳しい実験条件や各部屋のデータは、SaiCLEブログに掲載しています。
今回のブログは以上になります。ご一読いただきありがとうございました !
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五感で感じていただける機会になればと思っています。

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